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メアリーのブログ「スキップして!」

鹿児島県薩摩川内市、自家焙煎珈琲店「珈琲倶楽部船倉」のオーナー、メアリーのブログです。

ブラジルの風

今年の夏、ブラジルから訪問者がありました。サンパウロ在住の大沢晴子さんがお孫さん二人と一緒に来られたのです。6年前に私が友人に誘われてブラジル訪問をした時、ブラジルでの滞在から案内までの世話してくれた友人の親友です。
薩摩川内市出身で50年ほどブラジルに住んでいる晴子さんに、サントス港と珈琲農園にどうしても行きたいと申し出、念願が叶いました。
サントス港は、1908年に日本の初めての農業契約移民が夢と希望(金の成る樹)を求めてブラジルでの一歩を踏み出した場所。しかし、そこでの暮らしはあまりにも過酷で、血の涙を流したと伝えられています。彼らの思いを感じてみたいと思ったのです。サントスの珈琲ミュージアムでは、一世を風靡した珈琲王国の歴史と移民たちの苦労を知ることができました。
広大な珈琲農園では、たわわに実る赤い珈琲の実が迎えてくれ、「やっと来れた!」と強く感じました。移民たちが守り続けた農園での資料館で先人たちの当時の生活の一部を感じることができました。
8日ほどの滞在中で、サントス港、珈琲ミュージアムと珈琲農園行きの2日間とも、帰りの車の中で涙があふれてき、止まらなかったのは不思議な体験でした。今でもブラジル農園を思うと目頭が熱くなり、私はブラジルと深い繋がりがあるのかもしれないと勝手に思っています。
初期の珈琲農園では、日本人は「ガランチーノ」(勤勉な人種)と呼ばれ、日本人なら間違いないと尊敬の念で呼ばれていたと聞きます。この地で多くの日本人が成功を収め、貢献しているのはよく知られていることです。
晴子さんが常々話しているのは「ブラジルは気候も良く花々もきれい、人々は陽気で明るく、とてもやさしい。乗り物の中で若者は必ず席を譲ってくれる。とても住みやすくいい国。ブラジルの良さを多くの人に伝えてほしい」ということ。
現在、ブラジルの日系人は190万人にも及び、最も多くの日系人が住む国で、親戚の国と言っても過言ではないでしょう。
テラロッサという赤土の農園で、陽気なブラジル人によって収穫、精選された珈琲が、世界一の珈琲の出荷港サントスから届きます。そのブラジル珈琲を、日本で飲むとき、私の中にブラジルの風が吹き抜けます。苦労を重ねた先人たちが、しあわせになる珈琲を応援しているかのように愛に包まれるのです。
10月1日は珈琲の日。珈琲が美味しい季節です。珈琲倶楽部船倉の10月のおすすめ珈琲は「サントス」です。陽気な国ブラジルで移民たちが作り上げた珈琲農園の歴史を感じながら飲んでいただけたら嬉しいです。
ありがとうございます。

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