メアリーのブログ「スキップして!」

鹿児島県薩摩川内市、自家焙煎珈琲店「珈琲倶楽部船倉」のオーナー、メアリーのブログです。

出水沢藍子先生と「保忠蔵」

i出水沢先生保忠蔵今年の桜は待ち焦がれたせいで、いつもの年より一段と美しく愛おしく感じたのは私だけではないのではと思います。
「第9回珈琲のある風景エッセイコンテスト」の締切の4月30日が迫るにつれ、メールやハガキでのご応募が一段と多くなり、毎年この時期は受け取る私共も興奮が高まります。現在700点以上の作品が届いています。
珈琲店が主催する全国でも珍しいエッセイコンテストと言われます。珈琲に関わるエッセイをまるでラブレターのように1点1点、熟読させていただいています。
最終審査は6月8日。小説家・出水沢藍子先生、南日本新聞社の薩摩川内総局長、エッセイストの佐藤眞司さんなど7名の審査委員が関わって下さいます。どのような作品が選出されるのか楽しみです。
審査委員長の出水沢藍子先生が、3月にアメリカメーン州のボゥドイン大学美術館で講演をされるという名誉あるニュースが飛び込んできました。
小説家の出水沢先生が出版された本の中に、保忠蔵(たもつちゅうぞう」の伝記「何もいらない」があります。保忠蔵はアメリカで活躍した明治生まれの日本画家で、終戦直後「サンタフェと広島の児童の絵画交流」を実践しました。その時の児童の絵がアメリカのボウドイン大学美術館に展示され、そこでシンポジュウムが行われることなり、先生が招待され、彼の人生について講演をされたのです。保忠蔵についての本は出水沢藍子先生が書かれた本のみです。帰国されてから講演の写真を見せて頂き、話を伺いました。鳥肌が立つほどの感激をし、改めて素晴らしい先生とのご縁に感謝しているところです。
 保忠蔵は出水沢先生と同郷の奄美生まれの画家。明治生まれの彼は、大正半ばアジアからヨーロッパ大陸をさすらいながら絵を描いたと聞きます。その後アメリカ大陸に渡り、南西部のニューメキシコ州の首都サンタフェで88歳の生涯を閉じています。
 出水沢先生は20数年前、忠蔵没後、独り暮らしをするアメリカ人の妻に会う為に初めての海外取材をしました。日本人通訳を介して夫人から話を聞き、彼の伝記「何もいらない」を刊行されたのです。
 戦後71年の昨年、南日本新聞で「鹿児島で平和の誓いを新たにした米国から来た2人の若者と出水沢藍子先生」の記事が掲載されました。保忠蔵が行った広島市とサンタフェ州の小学生が交換した絵画の展示会をするために奔走していたボゥドイン大学の学生と先生の対面の様子でした。それが今回のメーン州での講演に繋がったようです。保忠蔵の「平和でなければ教育も芸術もありえない」の言葉は、時代を超えて支持されています。奄美生まれでアメリカで活躍した画家の本、「何もいらない」を皆さんにも読んでいただきたいと思います。
出水沢先生には月に1回、鹿児島市から薩摩川内市までお越しいただき、エッセイ教室もして頂いています。教室の仲間たちも先生のパワフルで優しい魅力にひかれ、書くことを楽しんでいます。
 今回は「珈琲のある風景エッセイコンテスト」の審査委員長の小説家出水沢先生の朗報を紹介させて頂きました。
エッセイコンテストに応募下さった方々、ありがとうございます。6月下旬の発表を楽しみにお待ちください。
ありがとうございます。

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