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メアリーのブログ「スキップして!」

鹿児島県薩摩川内市、自家焙煎珈琲店「珈琲倶楽部船倉」のオーナー、メアリーのブログです。

口永良部島、旅立ちの風景

3月に屋久島の西方にあるひょうたんの形をした活火山のある島、口永良部島に行って来ました。去年の9月以来、半年ぶりです。
私がこの島で中学時代を過ごした半世紀前とは違い、人口は半数以下の100名足らずで、昨年度は小学生、中学生合わせ15名という減少ぶりです。この島の小中学校では山村留学生制度を受け入れており、昨年度、私の同級生のみな子さんは、大阪の孫2人と神奈川の生徒1人を受け入れていました。

昨年の小中学校・島民大運動会をみて感動した時、「3月の見送りの光景も心に沁みますよ」と言われ、楽しみに出かけました。
みな子さんは、中学3年のお孫さんと神奈川の中学2年の留学生を送り出し、小学2年生のお孫さんのハナさんひとりが残っています。ハナさんは幼稚園から3年間の島生活でした。昨年、彼女から何度か手紙を受け取ったことがあります。小学2年生とは思えない表現で感謝の言葉が綴られていました。感性豊かで、話す内容も興味を引かれました。
3月28日はハナさんと先生方が島を離れる日でした。彼女は3日前から、転勤される5名の先生方や友人、島民の方々に15通以上の手紙を書き上げ、港で手渡していました。
「A先生、お世話になりありがとうございました。下校の時に歴史の話をしてくれたのがとても楽しい思い出です。私は前田利家が好きです。また会った時は歴史の話をしてください。大好きなA先生へ」と、手紙には、エピソードと感謝と再会の楽しみが書かれていました。ラブレターを受け取った方々は胸が一杯になったことでしょう。

島で生活した子供たちは、大自然の中で島民の方々や懇切丁寧な指導をされる先生方の惜しまない愛情を受け、それぞれの人生で、かけがえのない宝の時間となること間違いないと感じます。

離任式、荷だし、港での島発つ式など、去る人、見送る人の愛と感謝があふれる「島の別れの時」を体験でき、幾度か胸が震えるような思いがし、この島のよさを改めて噛みしめていました。
先生方の離任式の時、国語教師の挨拶が印象的「でした。
『別れの時、私たちはどんな言葉を使うだろうか? 「またね」「元気でね」とか使うかもしれないけど、「さようなら」には深い意味があるのです。「さよう」は「左様」と書き、「そう」という指示語のひとつで、「そのようにならば」という。左様の中には「別れる運命であるならば」という意味が略されていて、「その運命を潔く受け入れてお互いに前に進みましょう」という意味が含まれているのです』

離任される先生方やハナさんを乗せた船が桟橋を離れる時、色とりどりの紙テープを引き合いながら「さようなら」の大きな声が行き交っていました。
春は別れと出逢いの時、皆さんのスタートに良き出逢いが積み重なっていきますようにお祈りします。






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