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メアリーのブログ「スキップして!」

鹿児島県薩摩川内市、自家焙煎珈琲店「珈琲倶楽部船倉」のオーナー、メアリーのブログです。

パリの香りを乗せて

 「こんなおいしいケーキは初めて。このレモンのタルトを姉にも食べさせたいです」とカウンターに座った女性のお客さまがメモを置いて帰られたことがあります。当店の月ごとに替わる限定ケーキが好評で、毎月楽しみにして下さるお客さまが増えています。
 変化を喜んでいただきたいと始めた月の限定メニューも15年以上になります。当初は通常のメニューに工夫を加えたりするのが精いっぱいで、知恵を絞りだすのに苦しんでいました。
3年前、友人の紹介により、パリで7年間修行したというパティシエールが入社しました。限定ケーキを任せたいと伝えると「珈琲に合うケーキを作りましょう」と喜んで引き受けてくれました。
 1年、2年と月日が経つにつれ、彼女が作るケーキへの反響は大きくなり、次第に信頼へと繋がっていきました。
なんと楽しそうにケーキ作りをしているのでしょう。その姿はパリのケーキ店で働くパティシエールを彷彿とさせます。「ボナール・ショコラ」「フレジェ」「ベールゼリー」など、フランス語のネーミングも魅力的で、アイデアと味の良さに感嘆します。
通称トモシエールは、鹿児島市のケーキ店で4年間勤務している時、ケーキとフランス語を同時に学びたいとパリ行きを決意。パリの語学学校に学びながら5軒のケーキ店で見習い修行したというのです。
 パリでは、リュバームなど珍しい食材との出会いやその組み合せに感動したと聞きます。
また、パリの「スタージュ」というインターンシップの店で、無給とも知らず働いていた時、オーナーに賃金交渉をしているのを知った同僚が、自分の給与から150ユーロ(約2万円)を分けてくれたことが忘れられない温かい思い出になっているそうです。
 現在、小学1年の女の子と4年生の男の子を育てながら、店長としても店内の仕事をパワフルにこなしケーキ作成の時間を楽しむ40歳。週末には、鹿児島市の両親に子供たちの面倒を依頼し、安心して働ける環境に恵まれています。
 人気の「限定メニューと珈琲のセット」をインスタにアップするのは若いスタッフAさん。その撮影力と文章力に魅かれて、多くのお客様が店に足を運んで下さっています。
 元ベテランスタッフSさんが育児をしながら現場復帰をし、さらに楽しい雰囲気が増しています。また経理事務員でありながら、店の繁忙時間はすすんで接客に出てくれるKさん、ITに長けているMさんは企画を鮮やかに形にしてくれる。
このようにスタッフが力を合わせ、周りに支えて頂きながら35年目がスタートしました。
 月末が近づくと「来月はどんなケーキかな?」と試食の時間のワクワク感がとまらないところです。          

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