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メアリーのブログ「スキップして!」

鹿児島県薩摩川内市、自家焙煎珈琲店「珈琲倶楽部船倉」のオーナー、メアリーのブログです。

無私無欲の人

 飄々と、常ににこやかに、人の喜びを生きがいにしている住吉重太郎さんという人と出会いました。 
 彼は「ジョークの人」と言われるくらい、会話の中に常にジョークが入っていて、人を楽しませるのが本当に好きなのです。
 また、特許の会社を経営したこともあり、50件以上の特許実用新案があるそうです。灯油などをくむサイホン式ポンプの発明を皮切りに、雨どいにたまった降灰を水で除去する実用新案も取り入れられ、鹿児島県庁舎屋上の天窓に応用されています。ひざ痛で悩んでいる方の為に、おもり入りのサンダルなども考案しました。「人が生活する上での助けになればという思いが発明の原点」と常に意欲的でした。
 約30年前、経営者の勉強会後の懇親会で、ある方に「あなたたち二人は、前世で姉妹でしたね」と言われ、気分を良くした私は、15歳上のSさんを「お姉さん」と呼ぶようになりました。Sさんは、私が体調を悪くしたり、苦境に立たされているとき、その気配を感じたように電話をかけてきて、世間話をしながら、私を勇気づける言葉を残してくれます。般若心経を50年以上、毎日書き続けているので直感で感じるものがあるようです。
 そのSさんのご主人が重太郎さん。60歳から写真生活を始めています。「70歳までに入賞を100回する」と公言し、それを成し遂げて祝賀会を開きました。彼は自然現象を写すのが好きでした。天文年鑑で太陽や月の動きを調べ、コンパスと分度器を使って計算し、理想の写真が撮れる場所に行くというのです。撮影した写真は地元紙や全国紙などにも掲載されました。
 また、坂元竜馬研究家でもあり、竜馬の会で積極的に活動し、「薩摩と竜馬」という本を出版しています。竜馬のように無欲で人のために尽くしたいと望んでいたようです。
 今年の夏、重太郎さんは天に旅発ちました。
 もっと写真のことも教えて頂きたかったし、ジョークも聞きたかったのですが、今となってはそれもかないません。
 今年、4月1日、奥様の誕生会で、私が写した写真が遺影となりました。自然体のその写真の笑顔から、ジョークがこぼれ出てきそうです。多くの方に愛された彼の姿はないけれど、残された人々の心の中に生き続けています。
  「人の悪口、不満を一切言わず、彼の心は純粋そのもので、本当に無私無欲の人でした」と彼を支えた奥様は繰り返します。
 ご夫婦とのご縁の有難さを感じながら、私も、無私無欲でジョークの人を目指していきたいと願っているところです。
 ありがとうございます。

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