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メアリーのブログ「スキップして!」

鹿児島県薩摩川内市、自家焙煎珈琲店「珈琲倶楽部船倉」のオーナー、メアリーのブログです。

「今、ここに」

7月25日は当店のオープン記念日です。お陰様で33周年を迎えることができました。
長年、ご支援下さるお客さまに改めて心より感謝申し上げます。仕事を通して多くの出会いをすることができましたこと、感慨無量です。
数多くのスタッフが店を盛り上げようと一所懸命働いてくれました。人手不足の時期が多い中、綱渡りのようなピンチの時、どれだけ支えられたか、思い返すと涙が出るほどです。「社員物語」という本を書けるほど、スタッフひとりひとりの存在が鮮明に思い出されます。
先日、15年ほど前に働いてくれていたスタッフのお母様が珈琲豆を買いに来られました。「あの時、こちらでお世話になってよかった。ここは素晴らしい」と何度も頭を下げていかれました。大らかでよく笑う、そのスタッフの働きぶりを思い出しました。人生の一時期を当店で過ごし、得るものがあったならばそれこそ経営者冥利というものでしょう。
2年前に休止しましたが、「珈琲のある風景エッセイコンテスト」を10年間主催したことも大きな出来事です。毎年国内外から1000点以上の作品が届きました。審査委員の先生方、全ての作品を読んでくれる一次審査の方など、多くの力に支えられて続けることができました。
珈琲エッセイは珈琲店のオーナーにとってラブレターのようなもの。応募作品を読む時の充実感は何にも替えがたい至福の時でした。
二年前に終了したにも関わらず、昨年と今年、「珈琲のある風景応募作品」と称し、応募して下さる方がいます。毎年5月に多くの応募作品を読み続けていた私に対して、寂しさもあるのではという優しさからの贈りものでしょう。数か月もかけ、推敲を繰り返して仕上げたと思われるその作品は、心に深く響くもので、発表の場がないのが残念です。東京にお住まいの作者Sさんには、まだお会いしたことはありませんが心友と呼んでいます。他にもコンテストがもたらしてくれたいくつかの交流が今なお続いています。それが大きな宝となっています。
思いもよらぬコロナ禍の中、営業力抜群のスタッフたちが多くのアイデアを駆使し顔晴っています。   
今後、当店がどのような状況になるかわかりませんが、先の事を思い患わず、目の前の「今、ここに!」集中して、スタッフと共に乗り越え、変化を受け入れていきたいです。
今後共宜しくお願いいたします。
ありがとうございます。






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