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メアリーのブログ「スキップして!」

鹿児島県薩摩川内市、自家焙煎珈琲店「珈琲倶楽部船倉」のオーナー、メアリーのブログです。

オーレグラッセ

桜舞う季節に、当店のアレンジ珈琲で最も人気がある「オーレグラッセ」を紹介します。
オーレグラッセはミルク、濃い珈琲、生クリームを三層にした冷たい飲み物です。
濃い珈琲のほろ苦さと、生クリームとミルクのコクのある甘さのコンビネーションと、三層の美しい姿が人気の秘訣です。
先日、オーレグラッセで珈琲デビューしたという方にお会いしました。
「珈琲をほとんど飲んでいなかった20歳の頃、オーレグラッセが美味しいと勧められ、レアチーズケーキと一緒に、初めてオーレグラッセを飲んでみました。最初は混ぜずにそのままの状態で飲むと、珈琲の苦さとシロップの入ったミルクの甘さ、それぞれが際立っていました。次に混ぜて飲むとカフェオーレやラテとは違う上品な甘さに驚きました。普通のカフェオレなどに甘さを入れてもピンとこないと思っていた時、これは飲みやすいと感じ、徐々に珈琲が飲めるようになりました。今ではオーレグラッセは大好きなドリンクです。普通は二層が多いのに、船倉では生クリームが加えてあり、三層になっているので、そのまろやかさがとても上品に感じます」と、オーレグラッセの良さをすべて話してくださいました。
この度、4月から6月までの期間限定で、月の限定ケーキと定番のケーキセットの珈琲と紅茶の他に、オーレグラッセを加えることにしました。価格は通常セットのプラス150円になります。
オーレグラッセはどのように作るのですか?と聞かれることが多いです。
私共が店で作る時は難しくないのですが、少し集中が必要です。三層にする作り方は、
1)大小の氷を多めにロンググラスに入れます。2)ミルクとシロップを入れ、よくかきまぜます。3)深煎りの珈琲豆で濃く淹れたグラッセ用の珈琲を、氷に乗せるように衝撃を少なくして、そっとやさしく入れます。ここが一番集中するところです。ここで境目がはっきりしなければやり直しになります。毎回緊張し、上手くできると達成感を感じ微笑みたくなります。4)その上に生クリームを点滴でそっと落とし、出来上がりです。
お客様にお持ちする時もそっと持って行かなければ衝撃で分離の線がゆるんでしまいます。途中でゆるんでしまったら戻ってきて、作り直します。これもお客さまに「きれい~」と喜んで頂くためです。甘みが苦手な方にはシロップ抜きを申し出頂いています。その場合は層の境目が少しゆるやかになります。
ご自宅でも濃い珈琲を淹れ、手始めに二層だけでもチャレンジされることをお勧めしています。
新生活での珈琲タイムが楽しくなること間違いなしです。
スイーツセットにオーレグラッセが初登場。スタッフ全員が腕を上げ、グラッセの美しい姿と味を披露できるように、ワクワクしながら皆様のご来店をお待ちしています。

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珈琲と健康

2月26日、薩摩川内駅近くにあるSSサンプラザで珈琲教室をさせていただきました。
川薩・出水地区養護教諭研修会の一環で、養護教諭12名の参加です。
「珈琲と健康」についての講話と珈琲の淹れ方の指導をという依頼があり、日ごろ康管理の仕事をされている養護教諭の先生方に、健康の話をするということで重責を感じながら、準備に取り掛かりました。
  珈琲と健康といえば、「鎮静作用・脂肪分解・利尿作用・刺激作用・動脈硬化予防・活性酸素除去・ガン抑制作用」などがよく知られています。近年、珈琲に関する疫学調査の量と質は、他に類を見ないほど進化しているとも聞きます。

  分析や調査結果を伝える必要があると考えた時、真っ先に浮かんできたのが、岡希太郎先生のお名前でした。珈琲通ならだれもが知っている岡先生は、東京薬科大学の名誉教授で、珈琲の薬理作用について長年研究され、珈琲博士と呼ばれている方です。珈琲文化学会常任理事サイエンス委員長・東京大学薬学博士などの肩書を持ち、「珈琲一杯の薬理学」「毎日珈琲を飲みなさい」など、多くの著書があります。

  岡先生と初めてお会いしいたのは、2012年に薩摩川内市で日本珈琲文化学会が開催された時です。全国から珈琲に関わる方々が集まり、岡先生の講義とシンポジウムが行われました。講演の後、先生は船倉にも足を運んで下さり、珈琲を堪能してくださいました。
  岡先生の著書には、疫学調査と研究結果だけでなく、製薬会社に対する今後の研究の期待なども書かれており、興味深く拝読しました。岡先生の存在は珈琲業界のみならず、珈琲愛飲家の神的支柱ともいえるのではと、改めて畏敬の念を深めています。

  今回の珈琲教室では、珈琲の成分は薬になっていることも多く、生豆と焙煎豆の成分を図表にし、先生の本などを参考に調査内容と結果を表にまとめて説明しました。その結果、参加者の皆さんから次のような感想を頂きました。

「珈琲と健康はなかなか面白かったです。珈琲に抗酸化作用があったりといいことずくめです」
「珈琲豆が健康に良いことがたくさんあることに、驚きでした。特にクロロゲン酸の効果についてはパーキンソン病予防や活性酸素除去になるなど興味深いでした」
「珈琲を飲む人と飲まない人の比較を通して珈琲が健康にいいことがわかり、楽しみながら珈琲を飲みたいと思いました」

 珈琲の淹れ方体験では、「たのしい」という声が何度も聞かれました。自分で淹れた珈琲を飲んで満足感に浸り、健康にも良いことがわかり、さらに珈琲愛が深まったように思えました。
  私の友人に「珈琲は命の糧」と言われる方がいます。命の糧とも言える「珈琲の価値」を伝えることに真剣に向き合う機会をいただけた珈琲教室体験でした。
なお、岡希太郎先生には、ご著書からの引用を快諾していただきましたこと、厚く感謝申し上げます。
ありがとうございました。




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カップの贈りもの


エジプト旅行のお土産に「ツタンカーメンのカップ」をいただいたことがあります。
ツタンカーメンと言えば、黄金マスクをつけた少年王・ツタンカーメンのミイラが発見されてから、史上最も有名な王となったという伝説があります。
このカップは考古学博物館の隣で買ってくれたそうです。店内で箱からカップを取り出した時、常連様やスタッフもその気高い雰囲気に「おー」と驚きの声を上げたのを覚えています。このカップが船倉の仲間入りしたのはもう16年ほど前のことです。
カップの送り主は、京都宇治で老舗和菓子店「駿河屋」の女将をしている学生時代からの友人。仕事をこなしながら、旅行、エッセイ、歌舞伎などの趣味を徹底して楽しんでいます。海外旅行はこれまで35ヵ国以上で彼女の旅行の様子をエッセイに綴っているのを読ませてもらったことがあります。
そこには旅行で出会った人や海外の知人に会いに行ったことなどが多く描かれていますが、「密かな楽しみ」というタイトルでカップのことを取り上げていたことがありました。
そのエッセイの中で、「妹との初めてのオランダ旅行で、ゴッホミュージアムで、そこでしか買えないというひまわりのマグカップを自分の為に1個だけ買った。以来毎日、そのカップでモーニング珈琲を飲んでいる。飲むたびにアムステルダムの街が頭に浮かび、珈琲タイムを彩ってくれる。これはなかなかいいぞと思い、二年後、主人と再度オランダに行った時、鹿児島で珈琲専門店をやっている親友のためにデミタスカップをセットで買った。お店のお客さまが喜んで下さったようで嬉しかった。エジプトでは焼けるような暑さや、ボロボロのタクシーもいい思い出。ここでも親友の珈琲店のためにツタンカーメンのカップを買った。旅先でカップを買うことが楽しみになった」と書かれていて、なんと一編のエッセイに2度も私が登場していました。友人のご主人が「このカップは三千代ちゃんへ」と言われて即決まったことを聞いて、私もエジプトに一緒に行った気分になるほど感激しました。
当店では、英国のウェッジウッド、ドイツのマイセン、デンマークのロイヤルコペンハーゲン、イタリアのリチャードジノリなどのカップを揃えています。新しい柄が入ったらなるべく購入するようにしています。
幸せになる珈琲タイムにはカップの果たす役割は大きい思います。
今年はインスタなどでカップの投稿を始めました。ツタンカーメンのカップを取り上げたところ「そのカップで飲んでみたい」というお声がありました。
 お気軽にお好みのカップを選んで申し出ていただきたいです。
 今年も雰囲気づくりと味づくりを極めてまいります。

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鳳凰の贈りもの

明けましておめでとうございます。
2024年の幕が開けました。今年もどうぞよろしくお願い致します。
私どもは、昨年35周年の区切りで、たくさんの方々に祝福して頂き、,ここまで続けられたことに感謝し、晴れて36年目のスタートを切ることができました。
今年も、インスタやFBなどのSNSを発信し、よりよい雰囲気と美味しい味の提供に力を注いで参ります。

昨年8月に、私が写真展「踊り子KOHARU」を開催した時、感動して下さった友人Uさんから贈りものがふたつ届きました。ひとつはKOHARUさんへ、もうひとつは私への贈りものです。Uさんとは30年以上、交流があり、公務員を退職され現在は陶芸を学んでいる方です。
個展の出展作品の中でも代表的作品で、アートナビゲーターの友人が「祝風」(祝福の風)とタイトルを付けて下さった作品があります。KOHARUさんが青色の衣装を身に着け、長い布を両手で風になびかせ、光を浴びながら天に向かうような、その姿を形にしたいと、壺上のデザインを考えられたそうです。なんと浮かんできたのが鳳凰の姿。
鳳凰は中国神話の伝説の鳥、霊鳥で風の神、またはその使者(風師)として信仰され、調和と平穏の象徴とされています。
丸い白薩摩の壺の表面に、KOHARUさんの衣装と同じ色の青で、鳳凰の羽を一枚一枚丁寧に描き、その羽を長くなびかせ舞っているようなデザイン。写真の「祝風」とイメージがぴったり重なり、踊り子KOHARUさんが鳳凰のように天高く優雅に舞っているようにさえ感じます。
二つ頂いた壺のうち、KOHARUさんが戴いたものはバレエ教室に、もうひとつは珈琲倶楽部船倉のカウンターに置いています。壺から愛と光を放射してくれているように思えます。新年のスタートにふさわしい縁起物です。

今年は龍年です。龍も鳳凰も想像上の動物で聖なる生き物とされ、上昇と繁栄、平穏をもたらす吉祥とされています。
皆様が多くの幸運に導かれ、穏やかな日々を過ごされますよう心よりお祈り致します。

能登半島地震の被災状況がこれ以上悲惨にならないことと早い復興を切にお祈りします。

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35周年の年に

2023年も残りわずかとなりました。今年も珈琲倶楽部船倉をご愛顧頂き、誠に有難うございます。

お陰様で、開店35周年という区切りを迎えることができ、「ありがとう」の想いを
オリジナルトートバッグで形に込め、多くの皆さんに喜んで頂くことができました。
長年ご支援頂いているお客様、どんな時も明るく動いてくれるスタッフ、こちらの要望に気持ちよく対応して下さる取引会社の皆様に改めて感謝申し上げます。

年頭に「ワクワクする年でありますように!」と祈ったところ、思いがけない贈物を頂きました。8月末に写真展「踊り子KOHARU」を開催することができたのです。バレリーナKOHARUさんの 20歳を祝し、10年間を追い続けた写真展。写真家のコーディネートや東京在住の友人でアートナビゲーターの方にキャプションをプレゼントして頂くなど、お力をお借りして開催できました。お客様、友人知人など多く方にご来場頂き大盛況のうちに終えることができたのも、珈琲店あってのことと感じた次第です。
来場者や関係者の温かい言葉や思いに接したことで、写真展を終え3か月たった現在も、心の中に宝石のような光るものが存在し続け、日々の力になっているのを感じています。写真展をできたことは大きな意味があったと確信しています。

さらに今年は、古希の同窓会もありました。同窓会当日、高校2年と3年時に書いたという自分宛の年頭所感を読む機会に恵まれました。全く記憶にありませんでしたが、文章の最後に「昨日、昨夜の事でなく今を真剣に生きたい」と書いていました。現在の私は「一瞬一瞬を意識して大切に生きたい」と思っているので、同じ思いであることに驚き、16歳の自分から再確認のエールを贈られたような思いがし、愛おしささえ覚えました。

同窓会では、写真係として任され、70名の集合写真を撮るという大役を果たすことができました。私が珈琲店を経営しているということで、同級生からの数多くの応援を頂きました。小、中学校での珈琲教室、焙煎機の導入、HP作成管理、スタッフのお母様などの深い繋がりなど数えあげたらきりがありません。
明けて5月には、口永良部島での中学の古希の同窓会が予定されています。こちらは少人数ですが、関東、関西からも参加予定で、早くも幹事として動き始めています。

珈琲倶楽部船倉が35周年を迎え、私自身も趣味の写真で初個展を開くことができたのは2023年。
今年も多くの方々に支えて頂き、繋がりに心より感謝致します。
年末を健康に心を配り、師走の日々をご自愛の程お過ごし下さいませ。
新しい年の足音を聞きながら。
良いお年をお迎え下さいませ。

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